2014年4月25日金曜日

三十路

こんにちは(;´Д`)
アナと雪の女王の「ゆきだるま つくーろー♪」が頭から離れない30歳、坂田です。



実は最近アメリカでの労働許可をゲットした僕。平日の仕事は探し中なんだけど土曜日には仕事をしているよ。やっぱり労働はいいーー!!


その土曜日も僕は仕事だった。
ただいつもの土曜日と違うのは、その仕事の後そのままパーティに向かうということ。そしてそのパーティは友達のお別れ会込みだから、かなり盛大でガンガン飲んで、たぶんそのままそこにお泊りするだろうということ。これはカサンドラから聞いていたことで、僕は仕事道具のほかに着替えと、ソニッケアーをかばんに忍ばせていた。

僕はこっちでまだ合法的に運転ができないので、仕事帰りにはいつもカサンドラが迎えに来るのだが、そのあと向かっている方向が明らかに友達の家ではない!明らかに俺は山に連れていかれている。



これが…拉致つまりRACHIか!!と動揺を隠せない。俺のソニッケアーも恐怖でブルブル震えているぜ。そんな俺の心情を代弁するように空はどんよりと曇っている。こちらは友達の家ではないですよね?こんなに険しい道の先に住みたい友達て、どんな?


…そういうことか!!

俺は勘付いた!またしても引っかかった( ゚Д゚)
そう、これはカサンドラの策略。なんと俺の30才バースデーのサプライズRACHIだったのです。

カサンドラはよく俺にサプライズを仕掛けてくる。俺は毎回、思惑通りに引っかかる。
サプライズをされる際に、途中で薄々気づいてしまって、気づかないふりをする。これはサプライズあるある。でも俺の場合は気づいてもない。なんと愚かな!

とにかく、俺たちはRACHIの定番、山に向かった!


サプライズと分かればこっちのもの(´ー`) もう恐れるものはない。
このブログでも何回かコロラドのMicro Brewery (ビールを作って、そこで提供しているパブ的な店)について書いたことがあるけど、カサンドラ氏は僕をいくつかのMicro Brewery に連れていくというビールツアーに連れていってくれるらしい。うおーーーー!!雪だるまつくーーろー!!!


もうすぐ5月になるけど、コロラドの山の上にはまだ雪が残っているよ。

まず着いたのはここ。DAM BREWERY!! 真昼間にも関わらず、かなり混んでいる。きっと多くの人々を引きつけて止まないおいしいビールがあるにちがいない。

 

だいたいこういう所には、いろんなビールをちょこっとずつ楽しめるサンプラーってのがある。
僕はサンプラーを四種類注文!1つ$1.25です(゜_゜) 悪くない!

               

もう人生で何回このセリフを言ったかわかんないけど、「やっぱ昼間から飲むビールはうめぇ!」
ライトなやつから、チョコレートフレイバーのダークなやつまで…うまい!

いや~実は誕生日なんだけどさ~っていうのをなんとなく店員にちらつかせると、タダでデザートをゲーーーット!ブレッドプリンってやつなんだって!想定していた美味しさを超えててビックリした。うめぇぇぇぇぇーーーー!!思わず坂田氏の顔面も油ギッシュ。いやほんとビックリするほどおいしかった。


レシピも結構あったよ。日本語ではパンプディングっていうみたいよ。

そして店員さんの粋な心遣い。小さいことだけど、ホッコリ心が温まるものです。


HAPPY BIRTHDAY だって!ちなみにカサンドラのコーラもサービスされてる(´ー`)
DAM BREWERY!! また来る!ビールの種類も豊富でおいしかった!

さらに車を飛ばし2件目! CRAZY MOUNTAIN BREWERY COMPANY!!
ここは~雰囲気がいい!

 

ここでもサンプラーを飲んだ。ここでは10種類のんだ…。



クランベリーを使ったやつとか変わったのもあったけど個人的に大ヒットはなかったかな(;´Д`)
ただ、外の座席もたくさんあってお店もシャレオツ。犬とかそこらじゅうにいる。こんな店が日本にあったらきっとすごい人気になるだろうなー。

はい。言うまでもないことですが、お腹パンパン。
このお腹、あえて漢字一文字で表すなら、迷わず「豊」。


色々な意味ですみません…(-_-)
コロラドの山は熊本の阿蘇とは違って、岩がすごくきれい。
このでかい岩なんて、きっと地球が生まれたときからずっとここにあるんだろうなーとか、酔っ払ってなかったら絶対に思いつかないようなことをつぶやく。



さらに山奥へ向かう…。
カサンドラには僕を連れていきたい場所があるという。全く予想がつかないけど、なんか怖い。



着いた!なんてきれいな場所。目的の場所には明日行く予定なので、今日はここに泊まるんだと。お腹すいたーー!と思ってこの辺りを散策するも、明日がイースターということで、店は結構閉まっている(´з`) 

この店もタッチの差で間に合わず!ていうかこの営業時間は何だ!?おちょくってんのか!!


こんな感じでこの日は終わり。


翌日僕たちが向かった場所、それは…。

温泉!!

温泉ってアメリカにもあるんだぜ。ちなみにアメリカでの温泉は2回目。ちなみに1回目の温泉はリアルに刑務所並のクオリティ…。この温泉は信頼できるのか!?


なかなかの門構え!これは期待できそうだ。

 
 

中に入ってみる。これは、きっとプールですね。
ものすごい露天。
 

アメリカの温泉は日本と違って水着で入る。
ここまで読んでもらったので、ここでサービスショットの水着姿をお見せしよう。


すまん。俺の。


あったかくて気持ちよかった!このプール型温泉というか温泉型プールは、なかなかいいじゃないか!ありがとう!

帰りにはさらにビール&マウンテンパイ(ピザ)。このビールはTOMMY KNOCKER'SっていうMicro Brewery のビール。これで15種類のビールを飲んだことになるがこれが一番うまかった。



ちなみにこのマウンテンパイは、外側のモフモフした部分には蜂蜜をかけて食べます。
 
 
 
ここに蜂蜜をかけるってのは、まさに太ってるやつの発想!
ここに味があれば思うところに、味をつける!かゆいところに手が届いておる。

これが今週末のサプライズ温泉旅行。
カサンドラにはいつも感謝だな。次は僕がサプライズRACHI かましてやりたいと思う!
楽しい時間をありがとう!!

今日は長くなった~~~~。

Live as if you were to die tomorrow, learn as if you were to live forever.
 

2014年4月15日火曜日

マジ古代人の知恵

今から約6000年前。

メソポタミアでは文明が栄え、そしてサハラが乾燥し砂漠化しはじめた時代。(Wikipediaより)



おーむかし(´ー`) 

そんな大昔、我々現代人が今でもこよなく愛するアレがこの世に誕生したと言われている。誕生から6000年が経過した現代でも変わらず愛され続け、古くなっていくどころか進化に進化を重ね、伝統的であると同時にトレンディ、そんなアレ。何のことかお分かりでしょうか?

「逆に何歳に見えます?」

みたいに、それほど興味の無いことをクイズ形式にして人々を嫌な気持ちにしては今夜おいしいビールが飲めなさそうなので、早めに正解を出します('Д') そう、正解は…

BEER!!ビール!!

といっても6000年前のビールは今のものとはだいぶ違うらしい。
どうやら偶然、麦的な何かに水的な何かが混ざり、ほっといたら発酵されて、なんかできてる感じらしいっぽいよ!
その発見から数百年後、人の手によって意図的に好んで作られ始めたようです。


ところで、この世の中には自分で何でも作りたがる輩が一定数存在している。
子どものころにはプラモデルやミニ四駆をいじくり倒し、大人になっても車やバイクをいじくり倒している輩である。僕は、ミニ四駆を作るのはそこそこ好きだったものの、プラモデルなんかもそこまではまった記憶もないし、車やバイクは乗るのは好きだけど、自分で改造したりできない。
しかしそんな俺の中にも、きっと誰に中にも、まだ生きている何でも作りたがる小学生の心。


ということで、今回はみんなの大好きなビールを手作り。作って遊ぼう直撃世代の私たちは。犬とニワトリが一緒に楽しく暮らすカサンドラのお父さん宅へ向かいました。



ここ数年で新しく生まれた日本語の筆頭格、「ブサカワ」。その言葉を体現するような犬に見つめられながら、私たちのビール作りは始まる。

まずはこの麦的な何かをグッツグツの大量の水でゆでます。

 


ちなみに真ん中の男性はカサンドラのまた別の弟さんのJacobです。カサンドラは6人兄弟なんだぜ。この麦的な何かはアメリカではスーパーで買えるようです。


これです。これを煮ます…。時々かきまぜながらね。

カサンのドラちゃんもまぜまぜ。カメラを過剰に意識した表情である。




ある程度煮立ったら、麦を取り出します!おりゃーーーー!!
人のこと言えないくらいカメラを意識してたな。これが俗に言う一番搾りだろうか…。

お茶のティーバッグを取り出すような感じかな。ずっしり重い。

そして砂糖とホップというものを加えます。ホップもスーパーに売ってあるらしいよ。
これを加えるとあのビールの香りがプウワーーンとしてきました。いい匂いっす!!

さらにイーストを加えました!

この日の気温はマイナス3℃。外での作業はくっそ寒いので火をファイヤー!
あったまるわ~。

 

 そんな中、体を温める順番がおかしい者も出始める。でもそれがアメリカ。体を温める順番がおかしい国、それがアメリカである。



そして、ビール作りもいよいよ大詰め。ぐつぐついってたのを冷やします。



雪と水で冷やしました。なかなか冷えないものだね。
待つこと30分くらいでやっと十分に冷えました。この段階で飲んでみたんですが、なんかお茶みたいな味がしました。

最後は専用の容器に移し替えてフィニッシュです。

これからイーストの発酵によって、アルコールと炭酸ガスができ始めるそうです。楽しみだなぁ(´ー`)


Live as if  you were to die tomorow, learn as if you were to live forever.

2014年4月3日木曜日

1日料理長

日本から持ってきたパソコンを、数ヶ月前に床に落としてしまったおっちょこちょいな僕(;´Д`)

そんな僕のおっちょこちょいによって、息の根を止められたパソコン(;´Д`)

パソコンが無くても、タブレットを使ったり、アイフォンを使ったりしながら、全く快適にくらしてきました。しかし、ミスタージョブレスメンと呼ばれたこの私もついにアメリカで雇用されることになり、そのお仕事の特性上、どうしてもパソコンが必要になったのです。

数ヶ月前、パソコンを亡き者にしたおっちょこちょいな自分を一列に並べ、端っこからビンタかましてやりたい気持ちです。

ちなみに勤務は毎週土曜日だけなので、平日のお仕事はまだまだお探し中。旅行会社とかがいいなぁ~なんて思ってアプライしてます。でもどうしてもダメならば、アメリカ人の思惑通り、日本人の僕がお寿司でも握ってやりますよ('Д')

で、パソコンなんですが、新しく買うお金なんて無いよー。なんて思っていたらなんとまぁ!またカサンドラ氏がファインプレー。なんと僕の誕生日(もうちょい先なんだけど)のサプライズプレゼント用にパソコンをすでに買ってたらしく、それをおもむろに!おもむろに!取り出しなさる!そして、僕にくださる!

なので、このブログ。今回は久々にパソコンで書いてます。もーはやい、はやい。
速いし、とか文字のサイズとか変えられて有頂天。今日はそんな有頂天な僕が料理長気取りした話を書きたいと思う。



アメリカってのは、やっぱりキリスト教の方が多く、カサンドラのファミリーは俺以外、どうやらクリスチャンのようだ。で、クリスチャンという人たちにとって、収入の10%は神様の分というルールというか考え方があるらしく、毎月の給料の10%は寄付したり、困っている人のために使ったりする。僕がこっちに来てからも、確かにカサンドラはそうしてきた。

日本には寄付の文化がなかなか根付かないなぁ~なんていうことを聞いたことがある。でも言い換えればアメリカに関しても寄付の文化があるというよりは、寄付をする宗教的なバックグラウンドがあるといったほうがいいのかも。

正直、10%ってけっこう多くないか!?と最初は思った。だって、車のローンとか、家のローンとかあるよ!まだ私も29歳、買いたいものだって山ほどある。
でも実際、日本にいた時に無駄遣いは多かった。(ような気がする。)その無駄遣いの分を、本当に困ってる人のために使おうというこのクリスチャン的アイディアは正しいと思うし、理解できるし、賛成できる、頭では。でも俺の心は、欲しいものでいっぱい( ゚Д゚) これはもう、いっぱい稼ぐしかないな。

この助け合い精神のようなものはアメリカでは大事にされているようで、カサンドラの会社はボランティア活動する日は、昼から退社して良かったりするらしい。

そこで、けっこう前の金曜日。僕たちが向かったのは、デンバーの路上で暮らす子どもたちに朝・昼・晩のご飯を支給している施設。子どもでホームレス!?と思ったけど、どうやらこの子どもたちは住む場所が無いというよりは、家で暮らすことが苦痛で路上で暮らすことを選んだ子たちなんだって。人にはいろいろ事情があるね。我々は約30人分の材料を買い込んだ!ちなみに材料費は会社が負担します。作る料理は FURITO PIE フリトーパイってやつ。なんやそれ!


しかし、食べ盛りの子どもたちがお腹を空かせて待っている!おいしいフリトーパイを作るからね(^^)フリトーパイ…なんやそれ! 
とりあえず、ナイスガイJOEはレンガサイズのチーズを削る。さすが多いときには1日に2回スポーツジムに行く男だ…。


カントリーマーミーなクッキーも作る。

               

フリトーパイは、お菓子みたいなチップスにパスタのミートソース的なものをぶっかけ、さらにチーズやらサワークリームやら体に悪そうなものをのせ、言い訳程度の野菜をのせた料理であることが判明。カサンドラがミートソースを混ぜる。


厨房は遊び場ではない!笑ってまぜまぜしている場合ではないんだ!もう子どもたちが、施設に集まってきているのだ。どきなさい!!いつもは弱気な坂田だが、料理長として言わねばならないときもある。


 
厨房には坂田氏の怒鳴り声、一気に緊張が走る。もちろんこの時、彼が考えていたことは「子どもたちのために、速く作らなければならない。」ということではない。「ふざけて料理長っぽい写真を撮ろう、そしてブログに載せよう」、それだけである。


準備できた!これがフリトーパイの正体です。


けっこうおいしかった!でもこれ、おもたい…。ハイリスク、ハイカロリー。

ということで、アメリカでのボランティア体験でした。アメリカのKIDSもお腹いっぱいになったようで、よかったです。

家を出てる子ども…なんか日本人の感覚で言うとヤンキーなのかな?って思うけど、まぁヤンキーみたいな威圧感の子もいるけど、でかいし。でもやっぱり結局は子どもなんだなーと思います。ちゃんとお礼も言うし、子どもたちで片付けもする。

またこれやると思うけど、フリトーパイは今回が最後でしょう。

長くなった!最後まで読んでいただきありがとうございます。

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.